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多読
Pioneers
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Hippo Books (2015/5/25) Cooper Baltis (著), Patrick Kennedy (著, 編集)
すなわち先駆者となった6人の偉業を紹介しています。
あらすじ(ネタバレあり)
- ウィリアム・T・G・モートン・・・麻酔の発明をした人です。
- エイダ・ラブレス・・・世界初のコンピュータプログラムを作ったとされています。(これには異説があるようです)
- フレデリック・ダグラス・・・アメリカの元奴隷で奴隷制度廃止運動家です。
- リュミエール兄弟・・・フランスの映画発明者。「映画の父」と呼ばれ、世界初の実用カラー写真の開発者でもあります。
- キューリー夫人・・・放射線の研究で、1903年のノーベル物理学賞、1911年のノーベル化学賞を受賞しました。
- ニコラ・テスラ・・・電気技師で発明家。交流電流やラジオやラジコン(無線トランスミッター)、蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、また無線送電システムを発明しました。
とりわけ目をひいたのは最終話の電流戦争です。
テスラが活躍した時代には、
すでにエジソンという巨人が多数の発明をし、
その技術を実用化させていました。
そのエジソンと勃発したのが「電流戦争」と呼ばれる確執です。
エジソンが推す直流送電(DC)方式に対して、
テスラは交流送電(AC)に絶対の自信を持っていました。
送電コストと電力ロスとを考えると、交流の方が有利だからです。
そこでエジソンは分が悪いと思ったのか、
交流送電は危険であるというネガティブキャンペーンを展開しました。
その内容は残虐きわまりないものでした。
なんと、野良猫や野良犬に交流電流を流し
感電死させることで、
交流の危険性を「証明」してみせました。
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
一方のテスラも
人体に200万ボルトもの交流電気を流すショーを行い、
安全性を主張しました。
ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
*******************
これには正直びっくりしました。
だって、
「♫エジソンは偉い人~」と
『ちびまる子ちゃん』の
エンディングテーマで刷り込まれているのですから。
そのエジソンが
まさか動物に電気を流し
感電死させるパフォーマンスをしていたなんて!
科学や医学の発展のための動物実験ならまだしも、
これは相手をおとしめるための虐待ですからね。
今なら重大な社会問題になっているはずです。
ಠ_ಠ
まあ、何はともあれ、
この本で六人の偉大な先駆者の足跡をたどることができました。
わたしが知らなかった話ばかりですからね。
YL3点台半ばくらいかしら。 総文字数12,800