Hassan and Lulu: Book One

この記事の目次

スポンサーリンク

多読

Hassan and Lulu: Book One

Cooper Baltis (著), Patrick Kennedy (著) Createspace Independent Pub (2016/1/15)
とても読み応えがある、

 

そしてページをめくる手が止まらなくなる良書に、

 

また巡り会えました。(^o^)

あらすじ(ネタバレあり)

舞台は2003年のイラク、バグダッド。

 

アメリカを主体とする有志連合によるイラク侵攻で、

 

バグダッドは砲弾の雨。

 

その結果、

 

ハッサン(お兄ちゃん、17歳)と

 

ルル(妹、8歳)の父親は

 

勤務先の大学から帰ってきませんでした。

 

空爆によって、

 

電気や電話などのライフラインは寸断されてしまい、

 

連絡の取りようがありません。

 

 

母親のいない(数年前にガンで他界)ハッサンは

 

思慮深い父親から、

 

もしアメリカの攻撃によって自分(父)が帰って来なくても、

 

決して探しに来てはいけないよ、

 

という手紙を託されていました。

 

それにもかかわらず、

 

妹のルルと父親を探し出すという決意をして、

 

おじさん夫婦(父親の兄弟)のもとをバイクで目指します。

 

それはまさに冒険と言える、

 

危険きわまりない旅でした。

 

行く先々で目にする悲惨な出来事。

 

ハラハラドキドキ。

 

果たしてハッサンとルルは父親に会うことができるのでしょうか?

 

 

この作品は全三巻のようです。

 

なので、結論は読んでからのお楽しみ(^o^)

 

 

この本は反米プロパガンダ本でもなく、

 

だからといってフセイン政権を擁護するような描写もありません。

 

どちらの勢力にも加担することなく、

 

ただ生々しく「無辜の市民」が受ける悲惨さを、

 

簡便ながら見事に描いています。

 

しかも、妹のルルの

 

八歳とは思えないくらいの強さや冷静さ、

 

そして楽観主義は、

 

兄のハッサンはもとより、

 

この先の展開がどうなるのか不安なわたしたち読者にとっても、

 

一服の清涼剤になります。

 

 

そんな中で、

 

ハッサンとルルと関わるおじさん夫婦や、

 

ハッサンが父親を探す過程で出会う、

 

父親と関係が深い人たちがみんないい人なのが、

 

本当に本当に救いです。
ε- (´∇`;)>ホッ

 

グレーテッド・リーダー(GR)なので俗語(スラング)もなく、

 

絶妙なストーリー展開で、どんどん先に読み進めることができます。

 

と言うか、先の展開が気になってページをめくる手が止まらないといった方が正解です。(^o^)

 

とりわけ最近

 

レベルド・リーダー(LR)のスラングに苦しんでいたわたしにとっては、

 

快感と言えるほどの読み応えでしたヨ。

 

YLは2点台後半から3点くらいでしょうか?

総文字数15,390

 

おすすめ多読本

Pearson Japan; 第2版 (2008/12/5)
スポンサーリンク
おすすめの記事