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多読
The Ooze
Kyle Maclauchlan (著), Hiroki Funayama (イラスト), Marcos Benevides (編集) Atama-ii Books; v1.0版 (2015/12/21)
“Atama-ii”(あたまいい)シリーズと銘打っていて、
よく調べてみると、
著者のマルコス・ベネビデスさんは
桜美林大学で教鞭を執っていらっしゃるとのこと。
なるほど。
それで「頭いい」なのかと思いきや、
このシリーズは「選択制」の物語で、
読み進めていく途中で、
読者に問いかける形で二つの選択肢が示され、
それをクリックするとその選択に合せた筋書きが進んでいくというもの。
その結果、総計八通りの結末があります。
どうやら、その仕組みを作者、
出版社自ら「頭いい」と自賛しているようにも見えます。(^_^;)
電子書籍ならではのアイディアだと思いますが、
このシリーズは紙の本でも出版されているようです。
紙ですと選択したストーリーには
自らページをめくって進めなければならない上、
間違ったページをめくって読んでしまうと、
ネタバレになってしまう恐れがあるから、
ということなんでしょうか?
あらすじ
Oozeと名付けられた緑色のスライム状の生物。
主人公は読者(あなた)で、
あなたは風呂の排水口に詰まっている
このOozeという生き物をどうするかという話です。
後は読んでみてのお楽しみ。
エーッ、アラスジハ?
多読の教材として全てを読もうと考えた場合、
いちいち選択肢に戻って違う選択肢に進む必要があります。
もしかしたらそれが、紙の本もある理由なのかもしれません。
なぜなら、ページ戻しは電子書籍よりも紙の本の方が断然早く手際よくできるからです。
お話の感想ですが、
まあこんなものでしょうか、
といったところです。
仕組みとしては面白い試みなので、
エキサイティングな物語が今後出ることを期待しましょう。
YL2点台前半 総文字数2,500