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多読
The Hound of the Baskervilles
あらすじ(ネタバレあり)
ダートムアの名家、バスカヴィル。
1640年、日本では徳川三代将軍家光の治世、
当時の領主ヒューゴ・バスカヴィル🤴は
巨大な犬に喉を食い破られて殺されたという伝説がありました。
この小説の舞台は今からおそらく130年ほど前の1880年代後半から1900年辺り
(ホームズ研究家の間でも諸説があるようです)
日本では明治20年代に当たる頃、
現当主のサー・チャールズ・バスカヴィル👲が変死、
死体発見現場の近くには、巨大な犬の足跡が残されていたのでした。
変死したチャールズ👲の主治医で友人でもあるモーティマー👨⚕️からホームズの元に、
変死体発見事件の捜査と、
新しい当主になったへンリー👱♂️の護衛の依頼が来ます。
そんなヘンリー👱♂️のもとには、
ダートムア入りを拒否する謎の警告文が届けられます。
さらには宿泊していたホテルで、
二度にわたりヘンリー👱♂️が履いていた靴の
片方だけがなくなるという奇妙なことも起こります。
ホームズ🕵️♀️は依頼を受けることにしましたが、
彼には別の案件の処理が残っていたため、
ワトソン👨🦰にこの事件を任せて、自分はロンドンに残ることになりました。
こうして、
ワトソン👨🦰、ヘンリー👱♂️、モーティマー👨⚕️の三人は
ダートムアのバスカヴィル邸入りします。
ダートムア入りしたワトソン👨🦰は
- バスカヴィル邸の執事バリモア夫妻、
脱獄囚のセルデン、
近所に住む昆虫学者のステープルトンと
その美しい妹ベリル、
さらにはローラ・ライオンズという、今でいうバツイチ女性
などと関わっていきます。
ホームズ🕵️♀️の冴え渡る推理と物的・状況証拠で、
チャールズ👲変死事件の真相と、
バスカヴィル家を取り巻く陰謀を暴きます。
その詳しい内容については、読んでからのお楽しみ。
このレベルの本としては、結構長い作品ですが、どんどん読み進めることができます。
読後感も、「ああ、そういうことだったのね!」と、結構いい感じです。
たまにDUOシリーズに出てくる単語や言い回しがあって、
それがすんなり理解できたときはとても嬉しく感じました。
それにしても、西洋の物語に出てくる怪談のおどろおどろしいことよ!
この作品にも底なし沼が出てきます。
リトールド版であるのにもかかわらず、
その描写から情景を思い浮かべるだけで、
薄気味悪さが体感できるのは、さすがOxford社と言えるでしょう。
日本の怪談のような、
恐怖の中にもユーモラスがある👻
そういうものが感じられないのですが、
異文化や宗教をきちんと理解していないがゆえの偏見ですかね?
総文字数19,330 YL 3.9