Nelson Mandela

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多読

Rowena Akinyemi (著) Oxford Univ Pr; Illustrated版 (2008/4/10)

Nelson Mandela

かつて南アフリカで行われていた、

 

有色人種に対する人種差別政策

 

「アパルトヘイト」

 

に断固反対する運動に半生を費やし、

 

その後民主的な選挙によって大統領になった

 

ネルソン・マンデラの伝記です。

あらすじ(ネタバレあり)

反アパルトヘイト運動の先頭に立ちながら、

 

大学で法律を学び、

 

黒人初の弁護士事務所を仲間と共に設立。

 

全人種が参加する人民会議の開催に尽力、

 

国家反逆罪で逮捕されましたが、

 

裁判で無罪が確定します。

 

 

この頃はまだ司法に「良心」が見られたからなのか、

 

それとも適用した法律が穴だらけだったのか?

 

 

無罪確定後、マンデラは武装闘争派に転じます。

 

ストライキやデモ行進など、

 

非暴力的な手段では局面が打開できないからと、

 

発電所や鉄道の破壊を計画します😱(結果は不明)

 

 

マンデラが武闘派だったとは、これまた意外。

 

それを知っただけでもこの本を読んだ甲斐がありました。

 

というのも、伝記は往々にして美化して書かれるものだと思うからです。

 

そういえば、2013年に公開された映画「マンデラ 自由への長い道」でも、

 

マンデラを英雄ではなく、

 

欠点もある人物として描かれているそうな。

 

軍事組織の司令官になったマンデラでしたが、

 

数ヶ月後に逮捕され、裁判の結果、ついに終身刑を食らいます。

 

その時マンデラは44歳。

 

今のわたしと大して変わらない歳です。

 

そこから27年間、

 

71歳まで獄中生活を送ります。

 

 

女房こどもと住宅ローンを抱えた今のわたしなら、

 

間違いなく守りに入って、

 

逮捕されるようなムチャはしないはずです。

 

でも、マンデラがそんな「ヘタレ」だったら、

 

間違いなく彼は大統領になっていないでしょうし、

 

アパルトヘイト政策だって今も続いていたかもしれません。

 

マンデラの不屈の闘志は、まさに賞賛に値します。

 

 

ただ、もう一方の南アフリカという国も、

 

近隣諸国をはじめ、

 

国連からの経済制裁にめげずに

 

アパルトヘイト政策を30年弱も続けてきました。

 

この「粘り強さ」は一体どこから由来しているのか?

 

本書では取り上げられていない、この部分が気になります。

 

 

マンデラは2013年、95歳の天寿を全うしました。

 

そういえば、マンデラの葬儀のときにあった、

 

「偽物手話通訳事件」を覚えていますか?
AFPの記事:マンデラ氏追悼式の手話通訳は「でたらめ」

 

おしかり承知で申し上げますと、

 

この本の表紙をはじめとした、

 

マンデラの素敵な笑顔の写真を見るにつけ、

 

この事件はマンデラ流の何らかのメッセージだった気もしています。

 

総文字数16,390  YL3.9

 

おすすめ多読本

Pearson Japan; 第2版 (2008/12/5)
Cooper Baltis (著), Patrick Kennedy (編集) Hippo Books (2015/11/22)
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コメント一覧
  1. おとよんさん、こんにちは(*^^)/
    ここのところ気候が良い日が続いて、過ごしやすいですね♪

    おとよんさんの更新、毎日届くので、励みになっています(*^^*)

    毎日、たくさんの量のインプット、スゴイですね!
    内容も、英文で読むと難しそうな…
    おとよんさんの頭の中に、どんどん英文が吸収されていってますね( *´艸`)

    私はまだまだ触れている時間が少ないので反省しきりです(汗)

    多読を始めてみたいな~、と思いつつ重い腰が上がっていないのですが(笑)
    おとよんさんは、本はAmazonで買われているのですか?
    近々、私も図書館へも行ってみようと思います(#^^#)
    ではまた♪

    • ゆりあさん、こんにちは。
      毎日いい陽気ですね。
      おっしゃるとおりに、英文が吸収されているといいんですけどね。今も、DUO3.0の索引から記憶チェックをしていたところなのですが、DUOselectに比べてキチンと覚えていない語句が多くてゲンナリしていたところです。^^

      最近はAmazonの古本を買っています。ほとんどが1円の本(送料込み258円)を買っています。何回も読んで上達して飽きてきたら古本で売れるように、電子書籍版は買っていません。(ケチ^^)

      わたしの多読は、幼児向けの本から始めました。ただ、これだと字数の割には本代がかかりすぎて財政的に厳しいので、アップルブッククラブという貸本屋さんからたくさん本を借りて読みました。
      http://applebookclub.jimdo.com/

      図書館に行かれるのなら、古川昭夫さんの「英語多読法」 (小学館101新書)を借りて読んでみてはいかがでしょうか?
      きっと、多読したくなりますよ!

      ごきげんよう(^o^)

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