Gulliver’s Travels
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多読

Gulliver's Travels

Jonathan Swift (著), Jennifer Bassett (編集), Tricia Hedge (編集) Oxford Univ Pr; 3rd Revised版 (2007/11/15)

あらすじ(ネタバレあり)

恥ずかしながら告白しますと、

 

「ガリバー旅行記」をまともに読んだことがなかったので、

 

単なる大男の話かと思っていました。

 

 

ところがそれは間違っていました。

 

ガリバーは普通サイズなのです。

 

彼が旅行(と言うより遭難)したその先々の「国」は、

 

かの有名な小人の国以外にも、

 

巨人の国、天上の国、魔術師の国、馬の国といった

 

普通ではない国でした。

 

 

特に印象的だったのは、

 

ガリバーが馬の国に漂着した、最後のお話です。

 

ガリバーは、馬の国の王様(彼ももちろん馬)に

 

愛する我が祖国イギリスの成り立ち、

 

習俗などを絶大なる誇りを持って説明しているのに、

 

それをほぼ全否定されてしまいます。

 

 

ガリバーの属する西欧人の習俗を聞いて、

 

馬の国が支配下に置くYahoo(ヤフー)という

 

「邪悪で汚らしい毛深い生物」も、

 

あんたら人間と同じような知能を持ったら、

 

もっと酷いことになるんだろうとさえ言われてしまいます。

 

実際このヤフーの「醜さ、愚かさ」を何年も目の当たりにしているうちに、

 

ガリバーは人間の愚かさ、欲深さ、罪深さに気づき、

 

自分も馬になろうと、心から願うようになります。

 

それでも所詮ガリバーはヤフーと同じ存在であるとの評決を喰らい、

 

国外追放処分になります。

 

 

帰国後もガリバーは馬の言葉を喋り、

 

馬の歩き方をまね、

 

厩舎の匂いを愛し、

 

妻や子どもたちを遠ざけて過ごしていきます。

 

こんなふうに、人間の愚かさを風刺するお話でした。

ガリバーと日本

架空の国ばかりのガリバー旅行記ですが、

 

唯一日本だけが実在する国なのに登場します。

 

それはきっと当時のイギリス人にとっても

 

「夢の国」だったからなのでしょう、と勝手に解釈しています😊

 

原作本には、ラグナグという島から日本にたどり着いたガリバーが、

 

1709年5月21日、将軍に拝謁しています。

 

 

時の将軍は第六代家宣。

 

もちろんガリバー旅行記は創作なので、

 

日本側にそのような記録は全く存在しませんよ😁

 

その後、長崎からオランダ船に乗ってイギリスに帰国しています。

 

鎖国中の日本は長崎で唯一、オランダと交易をしていました。(シナを除く)

 

小説とは言え、リアリティー面に抜かりないのも、

 

長年愛されている理由かもしれません。

 

 

ちなみに、ガリバーが日本に初上陸したのは「ザモスキ」という地点でした。

 

それは、横須賀の観音崎であるという解釈で、

 

観音崎は街おこしにガリバーを登場させています。

 

「ガリバー観音崎上陸」の逸話(タウンニュース社さんのページ)

 

ガリバーに日本とそんなに関わりがあったとは、実に驚きでした。

 

 

ところで、ガリバーが小人の国に漂着したのが1699年。

 

日本ではその2年後の元禄14年、

 

浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が、

 

江戸城松之大廊下で、

 

吉良上野介(きらこうずけのすけ)に刃傷沙汰を起こしています。

 

いわゆる「忠臣蔵」です。

 

如何に古いお話か分かりますね😊

 

 

ウィキペディアによると、この本の初版は1726年だそうです。

 

ただ、社会風刺が強すぎる内容に対して

 

民衆が怒り出すのを恐れた出版社が

 

勝手に内容を改編してしまっていたそうです。

 

 

気になったので、我が日本での社会風刺小説は何か?

 

いろいろ調べてみたら、なんとあの「竹取物語」に行き着きました。

 

この作品は日本の風刺小説の嚆矢(さきがけ)とも言われているそうな。

 

作者不詳のまま今に伝わるこの話。

 

識者によると当時栄華を極めた藤原氏に対する

 

皮肉、批判が込められているとのこと。

 

男たちを弄んだ「かぐや姫」が犯した本当の罪
~謎だらけの竹取物語の根底には何があるのか~

総文字数 15,325  YL3.8

 

おすすめ多読本

Pearson Japan; 第2版 (2008/12/5)
Cooper Baltis (著), Patrick Kennedy (編集) Hippo Books (2015/11/22)
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