自分勝手で何が悪い?

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今だから分かる東海林漫画の神髄

東海林さだおさんのマンガ『新漫画文学全集』の中に、

 

『鉄仮面』という作品があります。

 

主人公の男の表情筋が感情と逆の動きをする「病気」になってしまうお話です。

 

難しい局面の時こそ、この『鉄仮面』を思い出します。

 

そうすれば、つらいときは笑顔で。

 

逆に楽しいときはしかめっ面に⁉

 

いや、でも楽しいときは、素直に笑顔で😁

 

今のわたしは、物事を自分の都合よく運用します。

 

なので、しかめっ面だと気づいたときは、『鉄仮面』を思い出し、笑顔に。

 

楽しいときは、そのまま笑顔で。

 

つまりいつも笑顔。

 

何というおめでたさ😅

 

いやいや。

 

このバカバカしさは、東海林漫画に通じるものがあります。

わたしと東海林さだお作品との出会い

昭和40年代半ば頃の作品かと思われますので、もう半世紀も前です。

 

わたしの父が東海林さだおさんの作品のファンで、

 

見事な装丁の単行本が家にあったのです。

 

監修者が鶴見俊輔、佐藤忠男、北杜夫と錚々たるメンバー!

 

そこに所収されている物語です。

 

 

『トントコトントン物語』
『ブツカリおじさん』など、

 

今読んでも可笑しい作品です。

『鉄仮面』のあらすじは?

主人公の男はとある会社の営業課長。

 

浮気旅行で連れの女にスナップ写真を撮ってもらう段になり、

 

ニヒルな男前の表情とポーズをしていたところ、

 

突然顔面がニヒル顔に固まってしまいました。

 

この表情は、モテようとスカして(気取って)いる時は有用ですが、

 

日常生活上、他人からはどう見ても怒り顔です。

 

これでは営業課長の職責を全うできません。

 

医者に診せたところ、

 

固まった顔面にお湯をかけると、

 

表情筋が柔らかくなって笑顔ができるようになりました。

 

これで一件落着と思いきや、

 

お湯をかけ続けていないと

 

表情筋がまたニヒルに固まってしまいます。

 

取引先との商談では、

 

急場しのぎで秘書に常にお湯をかけてもらうことで乗り切るのですが、

 

かなり引かれてしまいます。(当然ですね)

 

上司に同伴した接待の場では、相手の気分を害してしまいます。

 

そこで上司に連れられて別の医者に診せたところ、

 

なんと感情と表情が逆転していることが判明します。

 

つまり、心が怒っているときは笑顔に、

 

心が笑っているときは怒り顔になるというわけです。
(そんなばかな!と言うなかれ。ナンセンスマンガの世界ですから)

 

診察後、上司と共にバーへ立ち寄ります。

 

医者の診断を試すように、トンカチを持った上司が彼の頭を叩きます。

 

そうすると彼の感情は怒りですが、表情は笑顔になります。

 

自分をそこまでして心配してくれている上司に、

 

彼は感謝の意を述べます。

 

感情は喜びなのですが、表情は怒り顔です。

 

オチは・・・。

 

言わぬが花でしょう。

 アイキャッチ画像とこの記事の内容とは一切関係がありません。誤解無きようお願いします。

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