
多読
勉強になったのは、「ツイッター」というお話です。
東日本大震災発生時にアメリカにいたツイッター社の日本人技術者、
丹羽善将さんは、緊急避難的な独断でサーバーを二台増設しました。
その甲斐あって、
爆発的に増えたアクセスにもパンクせずに、
日本からの全てのユーザーの書き込みに対応したということです。
ツイッター社のおかげで、
どれだけ多くの被災者、帰宅困難者が救われたことでしょう。
日本人の一人として、お礼を言いたいですね。
感動したのは「正真正銘のお兄ちゃん」という話です。
ケンカばかりしている兄と妹。
お兄ちゃんと一緒にいたい妹を邪険に扱ったり、
テレビのチャンネル争いをしたり。
この二人が、同時に珍しい病気にかかり、入院します。
兄は回復するものの、妹は徐々に衰弱していくばかり。
最悪の事態を回避するための唯一の方法、
それは兄の血を妹に輸血することでした。
そうすることで、兄の抗体の出来た血液が妹を救えるからです。
担当医の打診に、兄は涙をこらえながら同意しました。
一刻も早く妹を救うため、
医療スタッフの手によって速やかに兄の血は抜かれます。
そこでぽつり。
「ちょっと気になっていたんだ。血がなくなったら、
僕は死ぬまでにどれくらいかかるの?それと、痛いのかな?」
そうです。
兄は、血をあげることは妹の命のために、
自分の命を差し出すことだと思い、それでも構わないと思ったのです。
母は血を抜かれている彼の枕元に思わず身を乗り出します。
「あなたは死んだりしないのよ❗やさしい子。本当に妹のことが好きなのね」
その後、妹は回復し、すっかり元気になりました。
もちろん、前のようにケンカをすることもなく、
むしろ、一緒に遊びたいかどうか聞いてあげるようになっていました。
めでたしめでたし。(^o^)
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