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今日の添削結果
みなさんこんにちは。
皆さんにとって憧れの自営業って何ですか?
花屋さん?
ケーキ屋さん?
わたしは◯◯屋さんです。
感想と反省:話法をもっと勉強しないと
直接話法と間接話法。
わたしの愛読書「総合英語フォレスト」に、こんな記述があります。
「状況によっては直接話法は幼稚な伝達法だと思われてしまうこともあり・・・」
この一言に釣られてしまい、
ついつい背伸びして作文した英文(間接話法)が、
「バッサリ」と討ち死にを果たしました。(^_^;)
幼稚は背伸びしたところで所詮幼稚ってことで。
まだまだ甘いですね。orz
今日のお題
あなたがもしもレストランやカフェを開くことができたとしたら、それはどのようなお店で、何と名付けたいですか?理由を添えて英語で答えて下さい。
わたしが書いた英文原稿
My wife and I always say kiddingly that let's run a bakery whose name is "Kado-pan" for being with us all day.
わたしの妻と冗談交じりに「かどパン」というパン屋をやろうとよく言っています。一日中一緒にいるために。
Kado means at the corner and pan means bread in Japanese.
Kadoは日本語で角地、Panはパンを意味します。
However, the reality is pretty harsh because a lot of bakeries quit within a few years.
ところが現実は厳しいです。なぜなら多くのパン屋さんが数年以内につぶれているからです。
Under the circumstances, it is possible to divorce. Oh, no !
そうなったら、離婚もあり得ます。あら大変!
Therefore we probably won't open it.
というわけで、わたしたちはたぶんパン屋をやらないでしょう。
添削結果
My wife and I always talk kiddingly about running a bakery whose name is "Kado-pan" to be together all day.
"Kado" means the corner and "pan" means bread in Japanese.
However, the reality is pretty severe, for a lot of bakeries go out of business within a few years.
Under such circumstances, it is possible for us to get divorced.
No way!
So, after all, we probably won't give it a try.
添削詳細
My wife and I always talk kiddingly about running a bakery whose name is "Kado-pan" to be together all day.
英文にあやまりがありました。
非常によく書かれています。元のままでも問題なく伝わりますが、より自然な表現となるよう、以下のように変更させていただきました。
(1) say that ~ は「〜と (いうことを) 言っている」というような意味合いで、この that は接続詞にあたるので、後ろには主語と動詞を伴う形の文がきます。今回のように let's を使う場合 (話している内容をそのまま引用する場合) には、「~ say kiddngly, "Let's run ~"」のように、セリフの前にカンマで一度区切り、引用符の "" でくくるとよいでしょう。
▼ 上記のような書き方を「直接話法」といい、that を使って以下の文を言い換える場合を「間接話法」と言います。ただ今回の文のように、もともと主語のない "Let's" から始まる文は少し間接話法では書き換えづらいので、添削例では talk about running ~「〜を経営することについて話している」と表現してみました。
(2) for -ing は「〜するための」という響きになるので、ここでは to ~ とすると「〜するために」という日本語の意味に近くなるでしょう。
(3) be with us は「私たちといる」という意味合いなので、ここでは us の代わりに each other「お互い」を使うとより自然な意味になりそうです。または単に be together「一緒にいる」としてもよいですね。
"Kado" means the corner and "pan" means bread in Japanese.
良く出来ています。
素晴らしい表現で、修正の必要はございません。参考までに、Kado と pan は日本語の言葉なので、地の文と区別するために引用符をつけるのも良いかもしれません。また、at the corner は「角に」といった響きなので、ここでは the corner のみとすると、さらに日本語の「角」をストレートに表現できそうです。
However, the reality is pretty severe, for a lot of bakeries go out of business within a few years.
良く出来ています。
こちらもとても良く書かれていますね。添削例では細かなニュアンスについて、以下のように表現してみました。
(1) 文脈にもよりますが、harsh は辛辣であったり過酷であったり、人に対して容赦ないような「厳しさ」といったイメージかと思います。severe は例えばこの文であれば、手厳しかったり困難だったりと、tough に近いニュアンスの「厳しさ」となります。どちらでも問題ございませんので、ニュアンスの紹介までに使ってみました。
(2) because もそのままでも問題ございませんが、「現実が厳しい」のは「数年以内にたくさんのパン屋が潰れている」からだ、という意味にもなるので、harsh/severe のあとで一度カンマで文を区切り、for「というのも」という接続詞を使うと、さらに日本語のニュアンスに近付きそうです。
(3) quit「やめる」の代わりに go out of business「廃業する、倒産する」を使うと、こちらも単に自主的に「やめる」のではなく「潰れる」のだというニュアンスをより明確に表現できるかと思います。
Under such circumstances, it is possible for us to get divorced.
伝わりますがより自然になるように補足いたしました。
こちらの文もとても綺麗に書かれています。
(1) the が特定のものを指す役割があるので、"under the circumstances" は「この状況では、その状況では」というように、今の実際の現状を指しているニュアンスとなります。しかしながら現在はotoyon様が実際にパン屋を経営しているわけではないので、ここでは the のかわりに such「そのような」を使うことで、現状そのものではなく「同様の状況になったら」というニュアンスを出すことができるでしょう。
(2) it is possible to divorce の部分は「離婚する可能性がある」と一般論を述べている響きなので、for us を加えることで、otoyon様のケースに限定した意味合いにすることができます。または単に "we might get divorced" などとするのも良いですね。
▼ divorce には「離婚する」という自動詞の意味もありますが、多くの場合は後ろに目的語を伴って「〜と離婚する」という形で使われるかと思います。「〜と」というのが後ろに続かない場合は、get divorced がよく使われるので、添削例ではこちらに変更させていただきました。
No way!
良く出来ています。
こちらも「あら大変!」に適したフレーズが使われていますね。参考までに、"No way!" などもここでは「(そんなの) ありえない!」「絶対いやだ!」のような意味合いで使えそうです。なお、文脈によっては「うそでしょ!」「まさか!」といった驚きを表すフレーズとしても使われます。
So, after all, we probably won't give it a try.
良く出来ています。
こちらも素晴らしく、修正の必要がございませんので、添削例では以下のようにしてみました。
(1) 接続詞の so はライティングでは文頭に持ってこないのがよいとされていますが、今回の文のように「というわけで」というくだけた表現には、添削例のようにカンマを伴う形で文頭で使われることも多いです。堅めの表現が好まれる場合には、元のように therefore を使うとよいですね。
(2) after all「結局のところ」を加えて、「いろいろ言ってるけど、最終的には〜」というようなニュアンスを出してみました。
(3) open it の代わりに give it a try「(試しに、とりあえず) やってみる」という表現を使ってみました。(この it は "a bakery" ではなく慣用句の一部で、基本的には常に it のままです。) この文以外にも使える表現なので、覚えておくと便利かと思います。